2012年 03月 25日
震災瓦礫の受け入れは危険 |
今、震災瓦礫を受け入れて処理することが復興協力につながるような政府キャンペーンが行われています。マスコミ各社もそれに乗って、瓦礫処理を引き受けなければ震災復興に協力しない非国民のような扱いです。
まず瓦礫の広域処理が本当に必要なのでしょうか?2000万トン以上あると言われる瓦礫の内、他所に持って行って燃やそうとしている広域処理の対象は400万トン程度、約2割にすぎません。それ以外の瓦礫は燃やすなどの対象にし難いものです。テレビで見せられる大量の瓦礫はほとんど対象外なのです。
阪神大震災の時も同じぐらいの瓦礫が出ましたが、ほとんど圏内(県内)で処理しました。 本当に瓦礫の処分が復興の妨げになっているのなら、それらの瓦礫を処理する施設と対策は迅速に取られていなければなりません。
また宮城や岩手の瓦礫は安全であるかのように説明していますが、震災後に野外に広がった瓦礫の上に、福島第一原発からの放射性物質が降り注ぎました。場所によっては非常に高い数値が検出される事もあります。
受け入れ自治体は独自の基準を作って、低い濃度の物のみを受け入れると主張しています。しかし例えば、東京都では100bq/kg以下としていますが、100bq/kgを超えるものはもともと放射性廃棄物質として厳重に管理されるべきものでした。それが福島第一原発の事故後、管理不能になってしまったのです。サンプル検査をしたところで、高濃度のものが紛れ込むのを防ぐことはできません。
特に問題になるのは総量です。瓦礫は量が多い事が問題なのですから、大量に運び込めば放射性物質の量もそれに比例して大きくなります。仮に100bq/kgの瓦礫を1トン運び込めば10万bq分の放射性物質を運び込むことになるのです。そしてその放射性物質は燃やしてもなくなりません。
専用の処理施設ではなく地方の一般焼却施設で燃やせば、周辺に放射性物質を再び撒き散らすことになりますし、焼却灰は高濃度に濃縮されることになります。高濃度の汚染灰を安全に処理する手段を、地方自治体は持っていません。
加古川市が広域処理に手を挙げたそうですが、海に埋めてはならない汚染灰をどうするつもりなのでしょうか。加古川市に処分場はありません。処理費という餌に軽々しく飛びつくと長い間処理に苦しむことになりかねません。
低レベルの放射性物質の管理の基本は移動拡散しない事です。低レベルであれば、その場所からの外部被ばくの危険性は比較的低く見積もることができますが、怖いのは内部被ばくです。移動拡散する過程で内部被ばくする危険性がはるかに高まります。今まで比較的安全だと思われていた西日本の農産物まで、安全の証明が求められることになりかねません。
やはり放射性物質を含んだ瓦礫は、これまでの原則通り移動拡散しないように、低レベルの物はセメント固化してから埋め立てるなり、焼却する場合は地元に専用の焼却施設を作るべきでしょう。そこから出るセシウムは当然東京電力にお返しするべきものです。
まず瓦礫の広域処理が本当に必要なのでしょうか?2000万トン以上あると言われる瓦礫の内、他所に持って行って燃やそうとしている広域処理の対象は400万トン程度、約2割にすぎません。それ以外の瓦礫は燃やすなどの対象にし難いものです。テレビで見せられる大量の瓦礫はほとんど対象外なのです。
阪神大震災の時も同じぐらいの瓦礫が出ましたが、ほとんど圏内(県内)で処理しました。 本当に瓦礫の処分が復興の妨げになっているのなら、それらの瓦礫を処理する施設と対策は迅速に取られていなければなりません。
また宮城や岩手の瓦礫は安全であるかのように説明していますが、震災後に野外に広がった瓦礫の上に、福島第一原発からの放射性物質が降り注ぎました。場所によっては非常に高い数値が検出される事もあります。
受け入れ自治体は独自の基準を作って、低い濃度の物のみを受け入れると主張しています。しかし例えば、東京都では100bq/kg以下としていますが、100bq/kgを超えるものはもともと放射性廃棄物質として厳重に管理されるべきものでした。それが福島第一原発の事故後、管理不能になってしまったのです。サンプル検査をしたところで、高濃度のものが紛れ込むのを防ぐことはできません。
特に問題になるのは総量です。瓦礫は量が多い事が問題なのですから、大量に運び込めば放射性物質の量もそれに比例して大きくなります。仮に100bq/kgの瓦礫を1トン運び込めば10万bq分の放射性物質を運び込むことになるのです。そしてその放射性物質は燃やしてもなくなりません。
専用の処理施設ではなく地方の一般焼却施設で燃やせば、周辺に放射性物質を再び撒き散らすことになりますし、焼却灰は高濃度に濃縮されることになります。高濃度の汚染灰を安全に処理する手段を、地方自治体は持っていません。
加古川市が広域処理に手を挙げたそうですが、海に埋めてはならない汚染灰をどうするつもりなのでしょうか。加古川市に処分場はありません。処理費という餌に軽々しく飛びつくと長い間処理に苦しむことになりかねません。
低レベルの放射性物質の管理の基本は移動拡散しない事です。低レベルであれば、その場所からの外部被ばくの危険性は比較的低く見積もることができますが、怖いのは内部被ばくです。移動拡散する過程で内部被ばくする危険性がはるかに高まります。今まで比較的安全だと思われていた西日本の農産物まで、安全の証明が求められることになりかねません。
やはり放射性物質を含んだ瓦礫は、これまでの原則通り移動拡散しないように、低レベルの物はセメント固化してから埋め立てるなり、焼却する場合は地元に専用の焼却施設を作るべきでしょう。そこから出るセシウムは当然東京電力にお返しするべきものです。
by furisu21
| 2012-03-25 18:40
| ニュースを考える