2011年 07月 17日
原発のストレステストはもろ刃の剣 |
原発が、人間が手を出してはいけない技術なのは、事故になった時取り返しのつかない危険物を内包しているからです。ウランは天然にも存在するものですが、それを燃料とすることで、プルトニウムという人間の時間的スケールに見合わない猛毒物を生み出してしまいます。プルトニウムの毒性が薄れる頃、現在の人類はおそらく生き残ることは難しいかもしれません。もし子孫が生き残っていたら猛毒物を子孫に押し付けた最悪の世代として記憶されているかもしれません。
ストレステストはしょせん条件次第で、原発が制御できる事を前提に行われています。本来破綻の結果が無限大なら防御の手段も無限大にならざるを得ません。それではテスト自体が成り立たなくなります。テストの条件を変えれば結果は全く違ってくるといいます。条件だけ整えて再稼働の言い訳にされないようによく見張っていかなくてはなりません。
それでも菅首相がストレステストを言い出したおかげで、原発政策を推し進めてきた経産省と、推進派の知事と原発の仕事を請け負っている工務店の影のオーナーの町長が「安全です」と談合するだけで、動かされそうになっていた玄海原発の再稼働を、とりあえず止めることができました。
発電能力の50%以上を原発に頼っていた関西電力が今ピンチに陥っています。定期点検中の原発に加えて、定期点検を終え調整運転中だった若狭湾にある大飯1号機が、緊急炉心冷却装置のトラブルで16日手動停止してしまいました。緊急炉心冷却装置が働かなければ事故が起こった時、原子炉を冷やすことができなくなります。それがどんな結果を招くかは福島を見れば明らかです。なんとか手動で止められる状態の時にトラブルを確認できてよかったと思わざるを得ません。若狭湾の数多くの原発は福島原発の予備軍です。速やかに廃炉に向けたスケジュールを立てるべきです。
関西電力は震災に見舞われ、原発も事故で止まってしまった東京電力にも電力提供をお願いするそうです。電力の安定確保についての先見性のなさが、恥ずかしくないのでしょうか?先日まわってきた節電のお願いにも、原発の再起動に全力で取り組み、供給力確保に向けて努力すると書いてありました。「再起動に全力で取り組み」とは九州電力のような宣伝活動が一番大事なのでしょうね。それより先に供給力確保に取り組め!順番が違うだろうが!
原発の電力が止まれば立ち行かなくなると言われてきた日本の電力事情も、節電と再生可能エネルギーを開発していけばなんとかなりそうです。IT技術で使用を調整できるスマートグリッドを導入すればむやみに電源を開発する必要もなくなります。これこそがCO2 を出さない電力開発ではないでしょうか。
ストレステストを行うなら原発を推進してきた保安院や原子力安全委員会が行うのではなく、国際的な専門家チームよる検証が最低限必要でしょう。専門家と言うのが原子力で飯を食っている人になりがちなので、データを公開し世界的な検証が要求されます。そんな事をしている前に他の電力を開発した方が有効だと思いますが。
ストレステストはしょせん条件次第で、原発が制御できる事を前提に行われています。本来破綻の結果が無限大なら防御の手段も無限大にならざるを得ません。それではテスト自体が成り立たなくなります。テストの条件を変えれば結果は全く違ってくるといいます。条件だけ整えて再稼働の言い訳にされないようによく見張っていかなくてはなりません。
それでも菅首相がストレステストを言い出したおかげで、原発政策を推し進めてきた経産省と、推進派の知事と原発の仕事を請け負っている工務店の影のオーナーの町長が「安全です」と談合するだけで、動かされそうになっていた玄海原発の再稼働を、とりあえず止めることができました。
発電能力の50%以上を原発に頼っていた関西電力が今ピンチに陥っています。定期点検中の原発に加えて、定期点検を終え調整運転中だった若狭湾にある大飯1号機が、緊急炉心冷却装置のトラブルで16日手動停止してしまいました。緊急炉心冷却装置が働かなければ事故が起こった時、原子炉を冷やすことができなくなります。それがどんな結果を招くかは福島を見れば明らかです。なんとか手動で止められる状態の時にトラブルを確認できてよかったと思わざるを得ません。若狭湾の数多くの原発は福島原発の予備軍です。速やかに廃炉に向けたスケジュールを立てるべきです。
関西電力は震災に見舞われ、原発も事故で止まってしまった東京電力にも電力提供をお願いするそうです。電力の安定確保についての先見性のなさが、恥ずかしくないのでしょうか?先日まわってきた節電のお願いにも、原発の再起動に全力で取り組み、供給力確保に向けて努力すると書いてありました。「再起動に全力で取り組み」とは九州電力のような宣伝活動が一番大事なのでしょうね。それより先に供給力確保に取り組め!順番が違うだろうが!
原発の電力が止まれば立ち行かなくなると言われてきた日本の電力事情も、節電と再生可能エネルギーを開発していけばなんとかなりそうです。IT技術で使用を調整できるスマートグリッドを導入すればむやみに電源を開発する必要もなくなります。これこそがCO2 を出さない電力開発ではないでしょうか。
ストレステストを行うなら原発を推進してきた保安院や原子力安全委員会が行うのではなく、国際的な専門家チームよる検証が最低限必要でしょう。専門家と言うのが原子力で飯を食っている人になりがちなので、データを公開し世界的な検証が要求されます。そんな事をしている前に他の電力を開発した方が有効だと思いますが。
by furisu21
| 2011-07-17 21:30
| ニュースを考える