2011年 05月 09日
浜岡原発の全炉停止 |
菅首相が浜岡原発の全炉停止を決断した。東海地震の震源域の真ん中にある浜岡原発がとにかく止まるなら日本の脱原発への第一歩になるだろう。以前の駿河湾地震の時でさえ様々な支障が出た浜岡原発を、東海地震が来る前に廃炉にする事は、福島原発の事故が与えてくれた教訓だと思う。
浜岡原発は福島の事故が起こる前から、最も危険な所にある原発として世界の注目を集めてきた。100年から150年に一回起こるとされている東海地震が間近に迫っているからだ。その上、浜岡原発近くでのボーリング調査の結果1000年に一度位は東海地震の3倍ほどの超巨大地震起きているらしい。このところ太平洋の周りで次々と起きているM9クラスの地震が、日本の南海上だけを避けてくれる保証はどこにもない。
中部電力はM8の地震に耐える設計をしているという。しかし2009年の地震では想定される東海地震の1000分の1ぐらいエネルギーの地震にも関わらず、全ての原子炉がストップしてしまった。特に最新の5号機では3・4号機の3~4倍の激しい揺れを記録したそうだ。ここにも既に想定外が始まっている。
浜岡原発は日本の大動脈東海道にあり、名古屋はもちろん東京にも福島第一原発より近い。そこでもし今回のような事故が起これば日本の経済活動はマヒしかねない。
人の作ったものは自然の力の前に必ず壊れる運命にある。どんなに強い壁を作ったつもりでもいつか必ず壊される。生命の本来の強さはどんなに壊されようとまた蔓延る、つまり立て直す力だと思う。強大な自然と付き合うにはできるだけリスクを分散し、災害を受けても他から助けあうシステムを確立することだ。
今パッシブテクノロジーが注目されている。原発含めあらゆる施設技術の本当の安全を図るには、たとえ事故に陥っても重力などの自然の力を借りるだけで、ひとりでに終息するように設計するという、パッシブセーフティが必要だと考えられている。
エネルギーの利用の仕方そのものを自然の力を利用し折り合いをつけながらまた自然に帰していけるように作るという共生の考え方だ。もともと日本人は自然と折り合いをつけるのは得意だったはずだ。それをテクノロジーに生かすのがこれからの課題だ。
浜岡原発は福島の事故が起こる前から、最も危険な所にある原発として世界の注目を集めてきた。100年から150年に一回起こるとされている東海地震が間近に迫っているからだ。その上、浜岡原発近くでのボーリング調査の結果1000年に一度位は東海地震の3倍ほどの超巨大地震起きているらしい。このところ太平洋の周りで次々と起きているM9クラスの地震が、日本の南海上だけを避けてくれる保証はどこにもない。
中部電力はM8の地震に耐える設計をしているという。しかし2009年の地震では想定される東海地震の1000分の1ぐらいエネルギーの地震にも関わらず、全ての原子炉がストップしてしまった。特に最新の5号機では3・4号機の3~4倍の激しい揺れを記録したそうだ。ここにも既に想定外が始まっている。
浜岡原発は日本の大動脈東海道にあり、名古屋はもちろん東京にも福島第一原発より近い。そこでもし今回のような事故が起これば日本の経済活動はマヒしかねない。
人の作ったものは自然の力の前に必ず壊れる運命にある。どんなに強い壁を作ったつもりでもいつか必ず壊される。生命の本来の強さはどんなに壊されようとまた蔓延る、つまり立て直す力だと思う。強大な自然と付き合うにはできるだけリスクを分散し、災害を受けても他から助けあうシステムを確立することだ。
今パッシブテクノロジーが注目されている。原発含めあらゆる施設技術の本当の安全を図るには、たとえ事故に陥っても重力などの自然の力を借りるだけで、ひとりでに終息するように設計するという、パッシブセーフティが必要だと考えられている。
エネルギーの利用の仕方そのものを自然の力を利用し折り合いをつけながらまた自然に帰していけるように作るという共生の考え方だ。もともと日本人は自然と折り合いをつけるのは得意だったはずだ。それをテクノロジーに生かすのがこれからの課題だ。
by furisu21
| 2011-05-09 01:02
| ニュースを考える