2010年 06月 20日
牛乳のこと |
カラフルなパッケージに収まった白いきれいな牛乳、一見するとみんな同じように見えますが、工業製品でなく一頭一頭の牛が生み出したお乳ですので、それぞれの牛の健康状態や食べたエサによって全く中身は違ってきます。
しかし牛乳メーカーに大量に集乳されるシステムの下では、質のいい牛乳を作ったところで、まったく評価してもらえないのです。通常の場合収入を確保するには、乳量をいかに多くするかにかかってきます。
そのために日本の酪農は、牛の健康を維持する適度な運動や、牧草などの繊維質の飼料に背を向けて、穀物などの濃厚飼料を多く与え、はてはBSEの発生でわかったように、肉骨粉まで飼料に使っていました。牛は大量の牛乳を生み出してはくれますが、乳房炎をはじめ様々な健康障害を抱え込み、それを解決するために抗生物質も多量に使われることになります。
中国ではもっと極端に水増しして増やそうとし、検査を逃れるためにメラミンを混入して蛋白質濃度を上げることまでしていました。日本ではそこまで極端なことはないとは思いますが、乳量第一主義は同じです。
そんな日本の酪農に、牛の健康を大事にして牛乳開発に取り組んできた会社がありました。
「乳房炎、繁殖障害、起立不能など、次々に牛が原因不明の病気になり、農薬中毒であることに気づいてから、今一度、伝統農法を見直すことにしました。化学肥料を使うと、農作業は楽になり、あぜの草も青々して人の目からはおいしそうに見えます。ところが、牛を放牧すると、牛はその草を食べません。また、母乳から残留性のある農薬が検出されるなど、いろいろな事実が見えてきました。こうして私たちは有機農業への取り組みを始めたのでした。」
木次乳業のページより
木次乳業では人の健康確保のみならず、牛の健康の確保にも有機農業が大事である事に気がついたそうです。その後酪農の本場ヨーロッパで主流であるパスチャライズ牛乳に日本で初めて取り組み、その後もより原乳に近く栄養分も吸収しやすいノンホモ牛乳、中山間地で飼え、国産の飼料をできるだけ多くした、ブラウンスイス牛乳、24時間放牧の山のお乳牛乳など、質の高い牛乳を次々に開発しておられます。
このような質の高い牛乳をお届けできるのも、これらをちゃんと評価して飲んでくださる消費者とつながっているからだと思います。つなげているのが自分の仕事だと自負しているのですが、ちゃんと製品と共に情報もお届けできているでしょうか?
同じ白い牛乳でも、安売りの牛乳との違いの一端でも、ご紹介していけたらと考えています。
しかし牛乳メーカーに大量に集乳されるシステムの下では、質のいい牛乳を作ったところで、まったく評価してもらえないのです。通常の場合収入を確保するには、乳量をいかに多くするかにかかってきます。
そのために日本の酪農は、牛の健康を維持する適度な運動や、牧草などの繊維質の飼料に背を向けて、穀物などの濃厚飼料を多く与え、はてはBSEの発生でわかったように、肉骨粉まで飼料に使っていました。牛は大量の牛乳を生み出してはくれますが、乳房炎をはじめ様々な健康障害を抱え込み、それを解決するために抗生物質も多量に使われることになります。
中国ではもっと極端に水増しして増やそうとし、検査を逃れるためにメラミンを混入して蛋白質濃度を上げることまでしていました。日本ではそこまで極端なことはないとは思いますが、乳量第一主義は同じです。
そんな日本の酪農に、牛の健康を大事にして牛乳開発に取り組んできた会社がありました。
「乳房炎、繁殖障害、起立不能など、次々に牛が原因不明の病気になり、農薬中毒であることに気づいてから、今一度、伝統農法を見直すことにしました。化学肥料を使うと、農作業は楽になり、あぜの草も青々して人の目からはおいしそうに見えます。ところが、牛を放牧すると、牛はその草を食べません。また、母乳から残留性のある農薬が検出されるなど、いろいろな事実が見えてきました。こうして私たちは有機農業への取り組みを始めたのでした。」
木次乳業のページより
木次乳業では人の健康確保のみならず、牛の健康の確保にも有機農業が大事である事に気がついたそうです。その後酪農の本場ヨーロッパで主流であるパスチャライズ牛乳に日本で初めて取り組み、その後もより原乳に近く栄養分も吸収しやすいノンホモ牛乳、中山間地で飼え、国産の飼料をできるだけ多くした、ブラウンスイス牛乳、24時間放牧の山のお乳牛乳など、質の高い牛乳を次々に開発しておられます。
このような質の高い牛乳をお届けできるのも、これらをちゃんと評価して飲んでくださる消費者とつながっているからだと思います。つなげているのが自分の仕事だと自負しているのですが、ちゃんと製品と共に情報もお届けできているでしょうか?
同じ白い牛乳でも、安売りの牛乳との違いの一端でも、ご紹介していけたらと考えています。
by furisu21
| 2010-06-20 23:09